舞台は大正時代の京都。元刑事の経験を生かした調査担当の鯉城武史と蒲柳の質ゆえ安楽椅子探偵的に推理を巡らす露木可留良が共同経営する鯉城探偵事務所には、さまざまな依頼が持ち込まれる
鹿ケ谷の山荘に響く妖怪「うわん」の叫び声、惨殺された金貸しの老婆ミヨ松の幽霊の出現、背景にある哀しい情念が見えてくると、景色が一変。鯉城と露木、それぞれが背負った過去に胸が塞がる
ホワイダニットにこだわり続ける収録された五編は真実が人を救うとは限らないからこそ余韻が残る