スペイン・バルセロナのサグラダ・ファミリア教会で10日夜、メインタワー「イエスの塔」の完成を記念するミサと式典が行われた。ミサを執り行ったローマ教皇レオ14世は、聖堂を「石、色彩、光」が織りなす傑作とたたえた
完成したイエスの塔は、全18本の塔の中央にそびえる主塔で、高さは172.5メートルに及ぶ。最上部には十字架が据えられ、世界で最も高い教会となった
サグラダ・ファミリアは「未完の聖堂」と呼ばれる。主塔はこれで完成したが、三つの正面(ファサード)のうち、南側の「栄光の正面」の建設は今後も続く
10日のミサには、スペイン国王のフェリペ6世やサンチェス首相らが参列した。レオ14世は「不完全さは欠陥ではない。それは願いの証しだ」と言及。「バルセロナの街、カタルーニャ(地方)にとって、団結と調和の象徴だ」と述べた
また、カトリック信者に向けて「イエスを信じながら、戦争を助長することはできない。イエスを信じながら、罪のない者を殺すことはできない」とも呼びかけた。世界各地で絶えない戦争や紛争を念頭に置いた発言とみられる
サグラダ・ファミリアは、この日でちょうど没後100年となった建築家アントニ・ガウディの代表作で、バルセロナを象徴する建築として世界中から年間約500万人が訪れる。ガウディ作品群の一部として、世界遺産に登録されている