15日午前0時50分ごろ、茨城県八千代町本郷の排水路で、同県下妻市の須藤豊次市長(67)=同市前河原=が死亡しているのを、捜索中の県警下妻署員が発見した。同署は、現場の状況から自殺の可能性が高いとみて調べている
同署などによると、現場は自宅から約2キロ離れた鬼怒川近くの水門施設。須藤市長は14日午前、公務で防災訓練に出席した後、自宅に帰った。昼ごろ、家族に「出掛けてくる」と言って外出。同午後11時15分ごろ、家族から「夜になっても帰ってこない」と行方不明届が出されていた
現場近くには須藤市長の車が止まっていたといい、ロープで首をつった状態で発見され、消防によりその場で死亡が確認された。遺書は見つかっていない
須藤市長は3月の市長選で、3期目を目指した現職との接戦を制して初当選。関係者によると、健康上の理由で4年前の市長選は一度出馬を辞退したが、市長就任後は、体調不良で公務を欠席するようなことはなかったという
15日から新たな市長が就任するまでの間、渡辺尚副市長が職務代理者を務める。渡辺副市長は「深い悲しみに堪えません」などとコメントを発表した。 わずか2カ月前に就任したばかりの須藤市長の突然の訃報を受け、地元に動揺が走った
同市の無職、横島甚一さん(80)は自宅が須藤市長の近所といい、「これから一生懸命やってもらおうと思っていたのに。残念だ」と肩を落とした。 市長選で須藤市長の応援演説を行った下妻市区選出の飯塚秋男県議は「真面目な性格で、プレッシャーがかかっていたのかもしれない」と語った
市議会最大会派「市民クラブ」所属で、須藤市長の選対本部長を務めた宇梶浩太市議は「驚きしかない」とショックを隠しきれない様子だった。 公選法の規定では、市長が欠けた通知を市選挙管理委員会が受理してから、50日以内に市長選が実施される