北海道・釧路地裁は2026年6月17日、知床沖で起きた遊覧船沈没事故で、業務上過失致死の罪に問われた運航会社社長・桂田精一被告に対し、禁錮5年の実刑判決を言い渡しました
業務上過失致死の罪に問われていたのは「知床遊覧船」の社長・桂田精一被告です。 起訴状によりますと、桂田被告は2022年4月、業務上の注意義務を怠り、知床沖で遊覧船を沈没させ、乗客乗員26人を死亡させたとされています
裁判は「事故を予見できたかどうか」が最大の争点でした。 桂田被告は2025年11月の初公判で「罪が成立するか私にはわからない」などと話していますが、弁護側は2026年4月17日の弁論で、「海水が流入したハッチに不具合があることを知らされておらず、予見の可能性を認めることはできない」「当日の気象・海象下では一般的に帰港することが可能で、死傷事故が発生する具体的な危険性を想定できない」などとして無罪を訴えていました
一方で、検察側は「当日の気象・海象下では、KAZU Iが操船困難となり乗客らが死傷する危険性を予見できた」、「人命軽視の態度も甚だしい」などと指摘し、法定刑の上限となる禁錮5年を求刑していました。 沈没事故をめぐっては、乗客の家族ら33人が桂田被告と運航会社に対し、約15億円の損害賠償を求める民事裁判が続いています