リーん。 あの鈴の音のような、電話ベルの音が闇夜に鳴る。 公衆電話以外のものは暗くて見えないから、自然とその音の発信源に目を奪われる。 怖くて、足が、震える。 かちゃり、きい、と言う音が妙に響き、ボックスの中に入った。 ぱたり、と軽い音を立て扉が閉まった。 目の前で、りーんりーんとうるさくがなる電話。 ...もっと見る僕は震える手でその受話器を持ち上げるが、耳につけられない。 ぼそぼそ、と言っている。 「……ぃ………………」 聞きたくない、聞きたくない