僕を探しているのか。 いやだいやだ。 手のひらに触らないように逃げる、避ける。 たくさんたくさんの手。 すうっ、すうっとたくさんの手が足元で現れ消える。 ぼそぼそ言う、受話器。 「もう止めてください! ごめんなさい!」 ...もっと見るとっさに返事をしてしまった。 僕を掴もうとしている手のひらがひゅうっと闇に引っ込んだ。 受話器から声が聞こえる。 「いまいまいまいまいまいまいまいまいま」 あぁぁだめだ、と情けなくも体中から力が抜けた