では、この生物の正体は何なのか。ネットの探偵たち(中には『海洋生物学者』と名乗る怪しげな人物もいるが)の間で、最も有力視されている説がある。それは、地球最大の淡水魚「ベルーガ」、日本で言うところの「オオチョウザメ」だ。
オオチョウザメは、大きいものでは体長7メートル以上、体重1.5トンにも達するまさに“怪魚”。キャビアの親として有名だが、乱獲により今や絶滅の危機に瀕している。かつてはセルビア周辺の海域にも生息していたこの巨大魚が、何らかの理由でこの湖に入り込み、生き延びていたのではないか、というわけだ。映像に映るサメのような尾びれも、オオチョウザメの特徴とよく似ている