合理的な調理で高い完成度
冬の寒さは札幌ラーメンの重要なスパイス。この寒さが、身体の芯から暖まる独特のラーメンを創出した。
スープは表面をラードで覆い、冷めにくくしている。味は、ニンニクや野菜のエキスが利いた濃厚な物。味噌ラーメン発祥の地だけに、味噌を主力商品とする店が多い。 麺は中太で縮れている。加水率が33~38%と高く、熟成させるため、腰が強い。モヤシなどの野菜に負けない食感を持つ。黄色く透明感のある麺は、味噌スープの中で美しく泳ぐ。
仕上げにモヤシ、野菜、挽肉などの具材を中華鍋で炒め、そこにスープを注ぐ。この方式も札幌ならでは。スープと具の一体感が増し、より熱々のラーメンとなる。ニンニクとモヤシを一緒に炒める事により、ニンニクの匂いをモヤシが吸収する。極めてロジカルな調理法である。このように、麺と具とスープがバランスを取り合って三位一体となり、一つの丼に収められている。この調理法が、札幌ラーメンの完成度をより一層高めている