みんな最初「どーせ小島の見たのなんて目の錯覚だろ」「うんこたれー」なんて笑っていたが、
青山が帰ってこないのでどんどん暗くなってきた。
そのおじさんが変なおじさんだったら・・
てか雨の中グラウンドだから絶対変な奴だ。やべえ。青山やべえ。
部室の外に出ると思ってたよりもっと雨が強かった。
みんななにも言わない。
手に手にラケットをもって半地下の部室から図書館と校舎の脇を抜けて弓道場の脇の裏グラへ降りる道へと向かう。
夏至も近いっていうのに6時半ですごい暗い。雲が分厚かったのか。
...もっと見るあのとき、正直恐い反面、わくわくもしていた。この人数ならおじさん一人くらい楽勝。そういう気持ちもあったからだ。
ただ、肝試しではじめたからというのもあり、なんとなく得体の知れない存在を見るのが恐怖だったんだと思う。
校舎から裏グラに行くには一本の公道をとおる。弓道場からの短い坂道を過ぎ、
用水路の橋を超えて道路をわたった時、青山がグラウンドにいるのが見えた。
用水路は学校の裏手を取り囲むように流れていて魚もいるしとてもキレイだ。
でもその日はすごく雨でにごっていた