前16世紀からメソポタミアの北方の山岳地帯を支配したミタンニ人が建てた国で、ミタンニ人はインド=ヨーロッパ語族とされている。しかし、ミタンニを構成していた多くの人々は、もともとコーカサス地方にいたフルリ人(フリ人ともいう)であったという。このフルリ人の民族系統は不明である。
その建国の経緯は、首都とされるワシュカニという町が未発見であるため、よくわかっていない。前16世紀のヒッタイトの文書に「フリ人の王」と戦ったことが記されており、エジプトの同時期の王の墓碑銘でも言及されているなど、ミタンニの歴史はヒッタイトやアッシリア、エジプトの史料から再構成することにおってわかるだけである