前頭2枚目で迎えた1年後の平成24(2012)年11月場所は、琴欧洲、把瑠都、稀勢の里の3大関を撃破して10勝。初の三賞となる敢闘賞受賞に「大きな声援のなかでやれるのは気持ちがいい」と地元の声援も大きな後押しとなった。
翌25年1月場所は新小結に昇進。1場所で陥落となり、同年7月場所で小結に返り咲くも、またしても翌9月場所は平幕に逆戻り。しかし、この場所で大きなインパクトを残した。
2日目は横綱・日馬富士をもろ手突きから激しく突き立て、横綱が土俵際で左から上手投げを放つのも構わず攻め続け、押し出して初の金星を獲得。無数の座布団が乱れ飛ぶなか、気合いが抜けきらない怖い表情のまま、東の二字口に戻ったが、蹲踞(そんきょ)をして勝ち名乗りを受けると険しかった顔つきは見る見るうちにゆがんでいき、涙があふれ出た