オーストラリアの研究者たちが、人類のための“ブラックボックス”の開発に取り組んでいる。彼らの目標は、もし人類の文明がいつか滅亡した時、タスマニアにあるこの鉄のモノリス(一枚岩)が、後世の人々のために人類の歴史、そして没落の物語を語り継ぐことにある。
プロジェクトの名称は「Earth’s Black Box(地球のブラックボックス)」。この「地球のブラックボックス」は飛行機のフライトレコーダーのように、あらゆる重要なデータを保存するように設計されている。このデータストレージデバイスは厚さ7.5センチの鋼鉄で作られた、長さ15メートルの巨大なモノリスである。「地球のブラックボックス」は、タスマニア島西部の人雑離れた場所の花崗岩の土台の上に設置されており、太陽光発電で稼働し、メンテナンスなしで数世紀、あるいはそれ以上稼働するように設計されている。
このプロジェクトはタスマニア大学、クリエイティブ企業「Clemenger BBDO」、そしてアーティスト集団「The Glue Society」のコラボレーションだ