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5: アセム雨宮◆UD16NvPYxY
2025-12-12 14:42:14 OMPVG0082

学芸の保護

 イングランドのカンタベリー大司教や修道院ではラテン語研究の水準が高く、フランク王国のカール大帝に招かれたアルクィンなどが活躍していたが、9世紀後半になるとデーン人の侵攻によって教会も荒らされ、文化も低迷した。アルフレッド大王自身、ラテン語を読むことができなかった。そこで国土回復の一環として文化の保護に力を入れ、ウェールズからラテン語学者アッサーを招いてラテン語を学ぶとともに、ラテン語聖書(ウルガタ聖書)の翻訳を共同で始めた。この聖書は現存しないが、アッサーが後に著したアルフレッド大王の伝記は残っている。その他、フランスなどからも聖職者を招き、聖書やラテン語文芸の研究普及、ラテン語典籍の英訳事業にあたらせ、自らもグレゴリウスやアウグスティヌスらの著作の翻訳をおこなった。<ダケット/小田卓爾訳『アルフレッド大王 -その生涯と歴史的背景』1977 新泉社 p.120->

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