浅茅が宿は、江戸時代後期に上田秋成が記した読本「雨月物語」の中の一遍です。雨月物語は9編からなる怪談本ですが、浅茅が宿が最も有名とされています
下総の国に勝四郎と妻の宮木という夫婦がいました。もともとは裕福でしたが、勝四郎が怠け者だったために、どんどん貧乏になっていきます。 心を入れ替えた勝四郎は家の財産を絹に変えて、京都に出て商売をすることを決意します。勝四郎は秋になったら戻ると妻に言い残して京に旅立ちました。 勝四郎は京で大成功しますが、そのころ妻の宮木が待つ下総の国では享徳の乱が起こり、勝四郎は帰るに帰れない状態となり、そのまま七年の月日が過ぎてしまいます
勝四郎は「もう妻は死んだだろう」と思っていましたが、家に帰ると、やつれた妻が待っていました。2人は七年間のことを語り合い、一緒に眠ります。 しかし、翌朝、妻の姿は消えていて、家も荒れ果てた廃屋に変わっていました。近所の人から、妻の宮木は勝四郎が出発した後、勝四郎の帰りを待ち続けていましたが、翌年には亡くなったことを聞かされたのでした