何とか安楽死処分は免れたが、復帰に1年も要した。だが、サクラローレルが真骨頂を発揮するのは、ここからなのである。5歳春、復帰初戦の中山記念を鮮やかに勝利。続いて春の天皇賞に駒を進める。ナリタブライアン、マヤノトップガンの年度代表馬2強が圧倒的な支持を集め、両馬のための天皇賞といった雰囲気が漂っていた。
サクラローレルは3番人気だったが、この2強から大きく離れた単勝14.5倍で、低い評価でしかなかった。大方の予想どおり、最後の直線は2強が激突。ナリタブライアンが抜け出たしたときは、これで態勢が決したかと思われた。と、そこに外からサクラローレルが猛追。並ぶ間もなく交わし、2馬身半差の完勝で戴冠のゴールを駆け抜けたのである